電気代の上昇や脱炭素への取り組みが求められる中、

「どうすれば安定して、効率よく電気を使えるか」が多くの企業の共通課題になっています。

 

そんな中で注目されているのが蓄電池です。

非常時の備えだけでなく、日常の電力コスト削減や再エネ活用にも効果を発揮します。

 

この記事では、実際にPowerGateJapanの蓄電池を導入した企業・自治体の活用事例をご紹介します。

同業種・同規模の企業がどのように課題を解決したのか、導入検討の参考にしてください。

 

導入事例①食品製造

 

 

 

 

必要電力が高いポンプ用の電源を確保するため、複数台を連結運用できる5200PROを導入

ワイン製造を行っている食品製造業で、深井戸からの汲み上げポンプが必須でした。

既存の電源では出力が不足し、水圧の安定に課題がありました。

そこで、PGJ-5200PROを2台連結し、200V対応で運用し、高出力を確保することで、深井戸水中ポンプの稼働を安定化させました。

導入後は、発電機に頼らず静音かつ安全に運転できる環境を実現しております。BCP対策と日常の業務効率化を同時に達成しています。

 

 

導入事例②製造業

 

 

屋外での使用を想定した電源確保のため、防水対策も可能な7000PROを導入

製造業の現場では、停電時の照明や情報表示が途絶えると安全確保に支障が出ます。

この企業では、水圧昇降機用の照明とLEDディスプレイに安定した電力を供給するため、PGJ-7000PROを2台導入しました。

さらに、屋外での使用も想定し、防水カバーを装着することで簡易的な防水対策も実現しました。

大容量な蓄電システムにより、作業現場で安心して使用できる電力環境を整えています。

 

導入事例③総合病院

 

 

災害時の停電対策として、ナースステーションに「可搬式蓄電池」を導入

総合病院では大型発電機を備えていますが、電力は医療機器が優先され、ナースステーションの事務機器には供給されないことがあります。

また、福祉介護の業界では2024年3月より、BCP策定の義務化が決定しており、その背景もあり災害時、緊急時の非常用電源の確保が求められています。

この課題を解消するため、PGJ-5200PROを2台導入し、パソコンや携帯電話の稼働を確保しました。

可搬型のため各部署への移動も容易で、停電時には臨時の通信・情報管理拠点としても活用されています。

 

導入事例④卸売り

 

 

事務所の停電対策として「可搬式蓄電池」を導入し、ネットワーク停止リスクを解消

 

卸売業の事務所では、停電発生時にサーバーやネットワーク機器が停止し、受発注業務が中断するリスクを抱えていました。

これまでも他社製のポータブル蓄電池（容量2,500W）を利用していましたが、稼働時間や出力が不足しており、十分な対策とは言えない状況でした。

そこで、より高出力かつ長時間稼働が可能なPGJ-5200PROを1台導入。

事務所の中枢となるパソコン・ネットワーク機器・固定機器への電力供給を安定的に確保しました。

 

導入事例⑤農業

 

 

農機具・ドローン基地局への電力供給に、可搬型蓄電池を活用

近年のスマート農業では、ドローンや自動走行機器など電子機器の活用が拡大しています。

この農家では、農機具やドローン基地局の充電に使える電源として、PGJ-5200PROを1台導入しました。

持ち運びも簡単で、作業効率が大幅に向上しました。

 

導入事例⑥保険会社

 

 

災害時でも主要業務を止めないため、オフィスに「可搬式蓄電池」を導入

保険会社では、顧客対応やデータ管理を継続する必要があるため、停電時の対策が重要です。

この企業では、PGJ-5200PROを3台導入し、サーバー・スキャナー・パソコンなどの主要機器の稼働を確保しました。

当時災害対策として拠点を東西で分ける案もありましたが、蓄電池を導入した方がかなり安上がりなため蓄電池で対策することになったそうです。

 

導入事例⑦市役所

危機災害対策課

 

 

災害時の総合防災対策として、避難所や保育園に「可搬式蓄電池」を導入

市役所の危機災害対策課では、指定避難所や保育園における防災体制を強化するため、

PGJ-3000PROを60台（指定避難所）、PGJ-7000PROを16台（保育園）導入。

災害時には、携帯電話・パソコン・冷暖房機器の使用を維持し、避難者の快適性と情報共有を確保しています。

これにより、自治体全体の防災力が大きく向上しました。

 

健康推進課

 

超低温保冷庫の停電対策として、ワクチン接種会場に「可搬式蓄電池」を導入

健康推進課では、ワクチン保管用のディープフリーザーの停電対策としてPGJ-5200PROを6台導入。

停電発生時にも温度を一定に保ち、ワクチンの品質維持を実現。

災害対応だけでなく、医療インフラとしての信頼性強化にもつながっています。

 

導入事例⑧キッチンカー

 

調理機器への電力供給として、キッチンカー内に「可搬式蓄電池」を導入

屋外での電力供給が必要なキッチンカーでの需要が高まっています。

この事業者では、PGJ-5200PROを1台導入し、電子レンジ・IH機器・冷蔵庫・ミキサーなどの電源をまかなっています。

騒音・排気ガスのない静音運転で、住宅街やイベント会場でも快適に営業が可能になります。

 

導入事例⑨個人

 

オール電化住宅の災害対策として、必要な電力を賄える7000PROを導入

オール電化住宅では、停電時にすべての電気が使えなくなるため、非常用電源の確保が課題となっていました。

ご家庭では、一般的なポータブル電源では容量が不足していたため、PGJ-7000PROを1台、PGJ-200PSBを2台導入。

これにより、携帯電話・冷蔵庫・小型調理家電（ケトルやIHコンロなど）の使用が可能となり、停電時でも家族全員が安心して過ごせる環境を実現しました。

 

まとめ

 

導入企業に共通する成果

 

• • 平常時の電気代削減と非常時の電源確保を両立

  • 環境にやさしく、脱炭素経営にも貢献

  • 持ち運びや連結運用など、使い方の幅が広い

  • BCP対策として業務の信頼性が向上

 

今後の蓄電池の役割

 

蓄電池は、もう「災害用の非常電源」という枠を超えています。

電気代の削減、業務の継続性、地域への貢献など、

企業のエネルギー戦略を支える次世代のインフラとして注目が高まっています。

今後は、より多くの業界で蓄電池の活用が進み、

「安心・効率・持続可能性」を兼ね備えたエネルギー経営が広がっていくでしょう。